症状について
全身
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最初は両方の手や足の指の関節が対称的に腫れて、とくに朝、こわばるようになります。また人によっては膝関節や股関節など大きな関節にも病変が進み、水が溜まり、動きにくくなり、痛みのために日常生活に困難をおぼえるようになります。どの年代でもおこりますが、特に30~40歳代の女性に多く発症します。軽症の人もいれば重症の人もいて症状も多彩です。早めの診断・治療が必要です。関節リウマチは、関節だけの病気ではなく全身病ですので、貧血症状がでたり、体がだるくなったり、微熱がでることもあり、こうなると症状が悪化します。
全身の関節に進行していく病型の患者さんの場合、指や手首の関節が破壊され、指が短くなったり、関節が脱臼して強く変形することがあります。足の指にも変形がおこります。 全身の関節に進行していく病型の患者さんの場合、一番こわいのは、首の一番上の部分で背骨が前にずれてしまい、脊髄が圧迫され、手足が麻痺したり、呼吸がしにくくなる場合があることです。日本整形外科学会ホームページ
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暴飲暴食した翌朝、急に足の親指のつけ根が赤く腫れて痛くなることがあります。安静にしていても風が吹いても痛いということで、このような名称で呼ばれています。他には、足関節、足の中、アキレス腱のつけ根、膝、手関節にもおこることがあります。関節以外では、耳介の痛風結節や尿路結石などができます。また、生活習慣病(肥満や高血圧など)を合併することも少なくありません。何度もこの発作を経験している人は、発作の前兆を感じることがあります。
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「骨粗鬆症」とは骨の量が減り、質も劣化して、骨の強度が低下して骨折を起こしやすくなった状態です。骨粗鬆症になっても痛みはないのが普通です。しかし、ちょっとしたはずみで背骨が骨折したり、転んだときに手首、もものつけ根、腕のつけ根などの骨折が生じやすくなります。
骨折すると、その部位が痛くなり動けなくなります。背骨が一つ、また一つとつぶれていくと、背中が丸くなったり、腰が曲がったりして、歩きづらくなってきます。
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通常、四肢や体幹部の“しこり(腫瘤)”、あるいは“はれ(腫脹)”として気づきます。大きさは、米粒大のものから直径20~30cmを超える巨大 なものまでさまざまです。痛み(自発痛や圧痛)を伴うこともありますが、多くは無痛性です。良性が多いのですが、急速に大きくなるものや5cmを超える硬 い腫瘍は悪性の可能性がありますので注意が必要です。
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良性骨腫瘍とは、骨に発生した腫瘍のうち、転移などを生じて生命に悪影響を及ぼすことがないものの総称です。
骨軟骨腫、内軟骨腫など その種類は20種類以上あります。膝や股関節周囲、手の骨に発生することが多く、運動や歩行時の痛みで気付かれたり、骨の隆起や、骨折を生じて発見される こともあります。痛みはほとんどが軽度で非進行性ですが、夜間痛など強い痛みを伴うものもあります。
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悪性骨腫瘍には、10歳代に発症しやすい骨肉腫に代表される原発性骨腫瘍と、肺癌や乳癌の骨への転移に代表される転移性骨腫瘍があります。悪性骨腫瘍全体 では転移性骨腫瘍が大半を占めます。各腫瘍に特有な症状はありませんが、けがをしないのに痛みや腫れが出現し、長く続いたりすることが多いようです。骨がもろくなり、骨折して発見されることもあります。原発性骨腫瘍は膝や股関節、肩などの近くに生じることが多いのですが、転移性骨腫瘍は脊髄にも高頻度に出 現します。
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ロコモティブシンドロームとは、筋肉や骨などの運動器の障害による要介護の状態や、要介護リスクの高い状態を表します(日本整形外科学会が2007年、提唱)。ロコモティブは骨や関節、筋肉、神経など体を動かす組織すべてを指す「運動器の」という意味です。それがうまく機能しなくなった状態を、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)と言います。
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背骨
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首や肩甲部、上肢に痛みやしびれが放散したり、ハシが使いにくくなったり、ボタンがかけづらくなったりします。また、足のもつれ、歩行障害が出ることもあります。まれに排尿障害や狭心症に似た胸部痛がみられます。
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症状は3つに大きく分けられます。
1.首・肩甲骨付近の痛みや肩こりなどの症状がでます。首を動かすと痛みが増しますが、手のしびれはありません(局所症状)。
2.主に片方の首~肩~腕~手にかけての痛み、しびれ、力が入りにくいなどの症状です。これは脊髄の枝(神経根)の障害によるものです(神経根症)。
3.両方の手足がしびれたり、動きが悪くなったりします。ひどくなると排尿や排便に以上が出たり、ボタンかけが難しくなる、階段を降りるのがこわくなるなどの症状が出ます。これは首の骨(頚椎)の中を走る太い神経(脊髄)が障害されることによるものです(脊髄症)。日本整形外科学会ホームページ
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腰椎椎間板ヘルニアでは腰や殿部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。背骨が横に曲がり(疼痛性側弯)、動きにくくなり、重いものを持ったりすると痛みが強くなることがあります。
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この病気では長い距離は続けて歩くことができません。もっとも特徴的な症状は、歩行と休息をくりかえす間欠跛行(かんけつはこう)です。腰部脊柱管狭窄症 では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下にしびれや 痛みが出て歩きづらくなります。しかし、少し前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出が悪くなったり、逆に尿が漏れることもあります。
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上肢
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首すじ、首のつけ根から、肩までは背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
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40歳以上で男性(男62%、女38%)、右肩(右68%、左32%)に好発します。発症年齢のピークは60代です。肩の運動障害、運動痛、夜間痛を訴えますが、夜間痛で睡眠がとれないことが来院するいちばんの理由です。運動痛はありますが、多くの患者さんは肩の挙上するときに力が入らない、挙上するとき に肩の前上面でジョリジョリという軋轢音がするという訴えもあります。
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運動痛:肘を動かすと痛みが強くなり、安静にすると軽くなります。
可動域制限、ロッキング:肘の屈伸の動きが主に制限され、口に手が届かないなど日常生活動作(ADL)に支障が出ます。ロッキングとは前ぶれなく急に発症し、屈伸ともにある角度で動かない固まった状態で、少しでも動かそうとすると激痛を生じます。
肘部管症候群:変形性肘関節症が進むと肘内側を走行する尺骨神経が圧迫され麻痺することがあり、環指の半分と小指の感覚が鈍くなり、手指の動きが不器用になります。日本整形外科学会ホームページ
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肩関節が痛み、関節の動きが悪くなります(運動制限)。
運動痛:動かす時に痛みがありますが、あまり動かさないでいると肩の動きが悪くなってしまいます。髪を結ったり、服を着替えることが不自由になることがあります。
夜の痛み:夜にズキズキ痛み、ときに眠れないほどになることもあります。日本整形外科学会ホームページ
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下肢
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主な症状は歩行時の脚のつけ根の痛みです。症状が進みと変形が生じ、股関節の動きも制限され、靴下履き、和式トイレが困難になります。
初期:立ち上がり、歩き始めに脚のつけ根の痛みが生じ、歩いていると軽快してきます。
進行期:歩行時や動作中に痛みが強く、靴下履き、足の爪切り、正座や和式トイレなどが困難になります。
末期:足のつけ根が伸びなくなり、膝頭が外を向くようになります。また、左右の足の長さも違ってきます。日本整形外科学会ホームページ
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股関節は脚の付け根にある体重を支える大切な関節です。その股関節のなかの大腿骨の頭の部分を大腿骨頭と呼びます。この骨が死んでしまう病気を大腿骨頭壊死症といいます。
全く痛みのない時期もあります。ちょっとしたはずみで急に足の付け根が痛くなりますが、2~3週間で落ち着くこともあります。しかし、痛みを我慢して放置していると、病気が進行し痛みで歩けなくなることもあります。
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主な症状は膝の痛みと水がたまることです。症状が進むと、膝の動きは制限され、膝が完全に伸びなくなります。またO脚変形が生じます。
初期:立ち上がり、歩きはじめに膝が痛む(休めば痛みがとれる)
中期:歩くと膝が痛み、正座、階段の昇降が困難(動作が不自由)
末期:変形が目立ち、膝がピンと伸びず、歩行も困難(日常生活が不自由)日本整形外科学会ホームページ
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半月は膝関節の大腿骨と脛骨の間にあるC型をした軟骨の板で、内側・外側それぞれがあり、クッションの役割を果たしています。
これが損傷しますと、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。
ひどい場合には、膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になり、歩けなくなるほど痛くなります。
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急性期(受傷後3週間くらい)には膝の痛みと可動域制限がみられます。しばらくして腫れ(血腫)が目立ってくることもあります。
急性期を過ぎると痛み、腫れ、可動域制限はいずれも軽快してきます。しかしこの頃になると損傷部位によっては膝の不安定感が徐々に目立ってくることがあります。これは下り坂やひねり動作の際にはっきりすることが多いです。
不安定感があるまま放置しておくと新たに半月[板]損傷や軟骨損傷などを生じ、慢性的な痛みや腫れ(水腫)が出現します。
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特徴的な症状は足の親指(母趾)の先が人差指(第2趾)のほうに「くの字」にまがり、つけ根の関節の内側の突き出したところが傷みます。
その突出部が靴に当たって炎症をおこして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。靴の歴史の長い欧米人に多い病気でしたが、最近では日本でも急速に増えています。
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